高齢となった親の住まいをどうするか

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かたづけとくらし

父は7年前に他界。胆管癌でした。
その後、母は生気を落としながらひとり暮らし。

父の墓参り。生存時にはなかなか話せない、仏壇や墓守問題。

その母も2020年11月に脳出血で倒れ、いまは右半身が不自由となりました。

脳出血で半身不自由。手足だけでない、母の衰退。脳内はどんな世界なのか

車椅子は使わず装具をつけて自力で歩いてはいますが、段差は無理だし、室内のみの移動だし、両手を使った日常動作もままならない。

それでも週三度のデイサービスでお風呂に入り、週に一度は洗濯や調理をヘルパーさんに頼んで、なんとかひとりで暮らしています。

この先の暮らし方をどうするか

まだひとりで暮らせているし寝たきりでないとはいえ、母の毎日は一変しました。
大好きだった庭を眺めている様子もないし、読書家の本棚も埃を纏うばかり。

母はいま、毎日をただ淡々と生きているだけ。

そこには、楽しいとか嬉しいとか、“シアワセ”だと感じられるような出来事もない。

近くに住む弟が週に一度は様子を見に行くし、わたしも京都に移り住んで通いやすくはなったものの、お互い自分の生活があり家族があるので、「一緒に住む」という選択肢はない。

母が倒れた直後はその選択肢もわが夫婦のあいだで出ましたが、現実問題、やっぱり無理があります。

月に一度の帰省でも、母の後ろ向きさに嫌気がさして気持ちをぶつけることがある(大人げない娘)。一緒に住むとなれば、母も娘婿や孫に気を遣うだろうし、わたしもオットやムスコに後ろめたさが残ります。

「一緒に住む?」と娘の言葉を待っているかもしれない母には申し訳ないけれど、このひと言は重すぎて到底言えません。。

そんな娘の気持ちも察してはいる様子。でも、ひとりではこの先不安。

いつまで生きるかわからない。

裏を返せば、いつ死ぬのか。と捉えられかねないので、なかなか繊細で口にできない今後の話。

日々のなかであれが要るだのこれをしてほしいだのは言えるけれど、

これからどう生きるか?
これからどう住まうか?

そんな、大きいカテゴリでの「どうするの?」なんて核心に触れにくいものです。

とはいえ未来のことを考えることは必須だし、お互い話し合うことも必要だし、コミュニケーションができて会話ができて体が動くうちに考えておくべき問題ではある。

で、思い切って「これからもここに住みたいのか?」と問うてみたのが4月のこと。

実家はマンション

娘も息子も独立(わたしはまだ結婚はしてなかったけどね!)していたので、夫婦2人で生活できる2LDKの中古マンションを2006年に購入した両親。

60㎡にも満たないこじんまりとした間取りですが、1階の角部屋には庭があり、それが決め手になったよう。

父と母が育て続けた草花たちは、手入れがなくなった今年もなお芽吹いています。

水やりはわたしが帰ったときにする程度ですが、それでも季節の移り変わりを教えてくれる植物たち。植物の力の素晴らしさに感動すら覚えます。

父が他界した後もよく「庭があってよかった」と言っていたので、いまもそうなのかなと勝手に思っていたわたしと弟。

でも、母の答えは「ここにずっとは無理だと思っている」でした。

倒れた直後は「施設は嫌」「家で暮らす」と言っていた母ですが、退院から1年経って、ひとり暮らしの難しさやこの先の不安のほうが勝ってきたのでしょう。

たしかに今は、草花の手入れはもちろん、掃き出し窓をまたいで庭に出ることもできません。障害で動きが制限された母には、2LDKの60㎡は広すぎます。

介護老人施設について無知

昨夏、家で3日連続倒れたとき(床に寝転んでしまうと自力で立ち上がれません)、ようやく施設利用の選択肢があがりましたが、ひとまずリハビリ目的で再入院。

その間、Wi-Fi×Webカメラという装備を実家に備え、母の状況が確認できるようにアップグレードして今に至ります。

わたしたちこどもからしても、カメラをつけて母が倒れていないかなど日々確認こそするものの、ひとりでない施設で暮らしてくれたほうが安心です。

老人施設なんて今やいろいろある。あるだろうけど、具体的に知らなさすぎる。ちょっと検索をすると、10万どころか月に20万円もかかる施設がザラにあります。

父は自営業でしたし、他界したタイミングも悪く年金が潤沢にもらえていないので、高額な施設は難しい。そんなイメージで施設探しにも腰が重かったのは事実。

実家の不動産としての価値を知る

中学時代の友人と転勤を機に再会し、頻度を増しながら交流しています。これから50代60代と深く関わるだろうことがお互い身に染みています。

人も事象も無意識のなかでつながっている

そんな彼女と話しているうちに、実家の価値を決め込んでるだけではないか?と思うように。

『不動産なんでも相談』を利用

親のマンションはいくらくらいなのか?
弟とも実家の扱いを話しつつも「二束三文だろう」と思っていたわたしたちですが、友人曰く「マンションは需要がある」とのこと。

金額によっては施設入居の資金となりうるかもしれない。
そうなれば、このマンションにこだわって住み続ける必要もない。

売却すればどのくらいになるのか?目安を知っておくことは今後の選択肢に大きなポイントになる。

母も「●●ちゃんなら」と前向きだったので、不動産業を営んでいる友人の『不動産なんでも相談』を利用してみました。

連休明けの先日、彼女から査定書が届く。

周辺環境や間取りからの査定、類似物件などの売却相場、賃貸相場などたくさんの資料が…!

彼女の結論は「賃貸に出すことを推奨する」とのこと。

なんと!
賃貸?!

そんな想定はしていなかったので、目から鱗。

ちなみに、この『不動産なんでも相談』は11,000円。これを高いととるか否か?
わたしは安いと感じました。自分では測りえないプロの目線。膨大な資料。

「タダほど高いものはない」
普段馴染みのない不動産業界、どこに相談するかも難しいうえ、無料相談なんて利用したら後追いされかねない。その点、有料の相談サービスはお互い潔く利用できると思います!

売却 VS 賃貸

賃貸に出すとなれば設備の入れ替えやクロスなどの現状回復も必要。200万円ほど投資することになるし、空き室リスクもある。

固定資産税や修繕積立金などは継続してこちらが担うことになるし、管理会社への管理費も発生する。

それでも、母が施設に入る月額の足しにはなるし、貯金の目減りもスローで行ける。

もし母がその命を全うして毎月の収入が不要になったり、管理が面倒になったときにでも売ることはできるかも。たしかに。

売却いつでもできる。

いま手元にキャッシュがいくらか残ったとしても、何千万円もないわけで。毎月の施設料ですぐに消えてしまう。でも借主がいる間は不労所得となります。

これか!不動産投資ってのはこれか!

とリベ大の両学長の話を思い出しました。笑

ということで、弟にも査定書を共有。管理が面倒では?と難色はありましたが、売却より息は長いだろうことは彼も承知。

売却にせよ賃貸にせよ母の次の住まいが決まってからにはなりますが、今度3人でモロモロを話すことになっています。

実家をどうするか?の前にその価値を知る

親が先だった後の実家をどうするか?は、40代50代のわたしたち世代には、誰しも直面する問題。

シニア世代はモノを溜め込んだり捨てられない人が多いので、「実家の片づけ」なんてキーワードはよく見かけますよね。

でも、そもそも家自体をどうするか?の問題もある。むしろそちらのほうが大きな問題。

実家をどうするか?を考えるために、その価値を知ることも大事。

これって。
毎日を整える、人生を整えるために「まず自分を知る」ことが大事なのと同じやン…!

これもライフオーガナイズだなと改めて気づきました。

実家を賃貸に出すなんて考えはまったくなかったわたしと同じような人も多いと思います。だって不動産業って胡散臭い会社も多いし、なんか近寄りがたい業界じゃないですか…(;´Д`)

だから、昨年友人と再会したこの流れはほんとうに大きい!

お抱えの不動産屋がいなければ(そんな人のほうが多いと思うけど)、どこに相談するか?はとても悩ましいですが、いずれ実家をどうするか?を考える材料として、その不動産価値を査定をしてもらうことはオススメです。

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この記事を書いた人

晩婚、晩産、関西人、転勤族、3人暮らし、アラフィフ。
小学生男児の子育て中。

子育てのスタートと共に、おひるねアートやライフオーガナイザー、アロマテラピーなど複数のわらじをはく。

年齢を重ねるごとにより自由になっていることを実感。
子育てが始まっても子がいなくても、更年期が始まっても終わっても、40代50代60代と変化する女性としての生き方を楽しみたい。

2021.12 Matsuyama→Kyoto
2023.3 Kyoto→Osaka

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