心待ちにしていた新ドラマ『魔法のリノベ』、7/18に始まりました~!
『魔法のリノベ』は星崎真紀さんの同名漫画をドラマ化したもの。
家族経営の工務店で働く小梅(波留)や玄之介(間宮祥太朗)らが、依頼人が抱える問題に立ち向かい、リノベーションの提案で家も人生も解決するという、お仕事ドラマです。
『魔法のリノベ』の原作には、ライフオーガナイズも出てくるんです。
ドラマに出てくるかは不明だったけれど、昨日観ていたらスタート5分後に波留さんが「ライフオーガナイズ」というワードを放った!!
ライフオーガナイズとは
“ライフオーガナイズ”とは、空間や暮らし、人生を俯瞰し仕組み化する技術。
モノや空間だけに着目するのではなく、“人”を主役に考え、人に合わせたモノ選びや空間の整え方の手法のこと。
わたしたちが抱える日々のストレス。
時間がない。
どう片づけていいかわからない。
時間はあるのに片づけられない。
片づけてもすぐにリバウンド。
モノが捨てられない。
そんなストレスを解決するため、人は一生懸命考えはするのですが、見た目を隠したり、古いものを新しくしたり、短絡的な答えを出しがちです。
ではなく、一見関係ないような日々の動線や生活スタイル、どう暮らしたいか?家族の1年後、5年後は?未来を創造し、イメージすることはライフオーガナイズの基本です。
実際、ライフオーガナイザーとして片づけサービスの現場で重要なのは、「ヒアリング」。
片づけ作業前に2時間もヒアリングを行っていました。片づけたい空間の現状を確認すると共に、依頼者の生活スタイル、家族構成、好きや嫌いをあれこれ話します。
だって、依頼主様とは「はじめまして」ですからね。
片づけたい背景がわからないと、よりよい未来には進めません。
片づけにおいて、現状把握は最大のポイント。
空間だけにのみならず、心のなかを観察することも忘れてはいけません。
リノベーションやマイホーム計画の前に、今の暮らし、自分たちのいる現状をひと通り整理することは、万人に共通して有効な手段です。
マイホーム計画に欠かせないCAD
そして、このドラマでわたしがもうひとつ注目しているのが建築図面やパース。
ドラマの2日前、このドラマが楽しみだとふと話したときにオットから仕入れた情報は「CADはアーキらしいで」
え、え、えーー-!?
そうなん?!
ドラマで使われているCADはアーキトレンドZERO!
CADというのは建築図面を書くコンピュータソフト。
ドラマで採用されているCADはアーキトレンドZEROという建築3DCADだそうな!
わたしは独身時代15年間CADソフトの製造販売メーカーに勤め、インストラクターとして、ドラマに出てくるまるふくさんのような工務店やハウスメーカー、設計事務所などCADを使うユーザーさんに使い方を教えていました。
(わたしは建築関係、オットは土木関係、同じ会社に勤めていました。今は別会社になったけれど同じグループ系列。だからオットもそんな情報を知っていたよう)
そんな、長年携わってきたアーキトレンドZEROがドラマに採用されていると知り、そりゃぁワクワク♪
ちょうど1年前に建築設計事務所を辞したのですが、ここでも2年近くアーキトレンドを使って確認申請はじめ、建築図面を描いていました。
CADにもいろいろありますが、アーキトレンドは3次元CADのひとつで、平面図(間取り)を入力することで立面図(東西南北図)や各種詳細図、耐力計算や省エネ計算などができる素晴らしいCAD。
(だからものすごい高い(笑))
打ち合わせに有効なCGパース。その作成には膨大な努力!
そしてアーキのすごいのは、新生に必要な各種図面だけでなくCGパースもつくれるところ。
建築に携わる側は、平面図と立面図や展開図を照らし合わせればその空間がどうなるのか?立体や空間を想像することはできる。でも、一般的なお客様は底を容易に想像することはなかなかできませんよね。
なので余力があれば、図面意外にパースを用意することは、建築会社にとってはかなり有効。
リノベーションとなると、なおさら。
いま目の前には汚れや壁や設備を見るので、新しくなった空間を想像するのは当然難しい。
だけど、このパース。これがなかなか時間がかかるんですわー!
前職の設計事務所でもたまに頼まれたけど、週3のパートでは建築確認申請でカツカツ(;´Д`)
簡単な外観や室内パースはサラッと作ってプレゼンボードにはしましたが、ドラマに出てくるようなウォークスルーとなると随所を作り込む必要があるので、かなり大変!
構造や空間だけでなく、それなりに見えるよう家電家具やカーテンなども配置するとなると、とにかく時間がかかる。しかも、キッチン設備や建具はメーカーもの。
キッチンはリクシルさんのこのシリーズで、建具はダイケンさんのこれ、フローリングはウッドワンのこれ。なんて細部まで提案内容に沿おうとすると、難しい面があります。
福井コンピュータでは協力メーカーさんの各部品をダウンロードできるサービスはありますが(有料)、サービスの充実にはメーカー側の出資も必要だし、売れ筋の商品がメインとなり、すべてのシリーズが手に入るわけではありません。
部品だけでなく、時間。
打合せまでに図面やパースに費やせる時間は限られていますからね。
契約が取れるかわからない時点でパースは有効手段ではあるけれど、その打合せごとに作成するのは費用対効果としてどうなのか?葛藤でもあります。
もしマイホームやリノベーション計画の際、CGパースを提案してくれているとしたら、その努力もそれなりにあることを知っていただけたら嬉しいな。
↑ って、わたしはもう建築業界にはいないけど!(笑)
そんなわけで、ドラマを観ながら
「これ誰がつくったんやろ?」
「福井コンピュータに外注かな?」
「これ毎話分つくるって相当やな」
「波留や間宮祥太朗に使い方教えたんやろか」
と、そんなことばかり考えてました(笑)
人と注目する点が違う(笑)
暮らしを整えるためにイメージしよう
ライフオーガナイズもマイホームもリノベーションも、共通キーワードは「イメージする」。
「イメージしてください。これからの生活を」と波留さん演じる小梅も言っていました。
どう暮らしたいか?どんな生活をしたいか?
こどもは2年後5年後どう成長する?
それぞれの空間には柔軟性があるか?
明確な答えは出ないかもしれませんし、完璧な正解もわかりませんが、想像を繰り返すことで感性は研ぎ澄まされていきます。
想像にゴールはないのでしんどいですが、せっかく大きなお金を出すのですから、貪欲に想像してみてほしいです!
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